[ 続・フォネティックス ] |
これはまた古い話で恐縮ですが、戦時中、ABCD包囲網というものがあったそうです。アメリカ、ブリテン、チャイナ、ダッチの四カ国が、寄ってたかって大日本帝国をいじめるというストーリイのようです。ところで昔の特急列車は一列が四席で、通路を挟んで二席ずつありました(今でもそうか)。これを車掌さんがチェックするのを見ていると、多少フシを付けながら、「8番、アメリカ、ブリテン、チャイナ、デンマーク、OK」なんてやってました。そうですね、いつまでも包囲網じゃ問題あるし、第一、デンマークの方が語呂がいいですよね。
そこに新幹線登場です。今度はE席ができました。ところでEで始まる国名って、意外と少ないですね。エクアドル、エジプト、エルサルバドル、エリトリア、エストニア、エチオピアあたりですね。まあ人口に膾炙しているという条件をつければ、エジプトとエチオピアぐらいでしょう。しかしどちらを取っても語呂はあまり良くありません。そういうことでこのフォネティック文化は、新幹線の壁を破ることができなかったのです(と、推測されます)。いわんやABCDEFGHJKぐらいまである旅客機においておや、です。覚えるだけで大変です。
客室乗務員さんがパニクってしまうでしょう。
2003/01/31(Fri)
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