[ 長い戦い ] |
11月の上旬に注文した本が、今日やっと届きました。もちろん、航空貨物です。$25という大枚をはたいた1871年版のGanotの教科書です。注文先のカナダの古本屋との長い長いやりとりによれば、カナダと日本の間を二往復半しています。ついに届いた航空貨物の宛名を見て納得がいきました。最後のは一度目、二度目のよりはまだましなのですが、それでも、手書きの宛先で麹町は、
"KOJA MPCHI"
となっていました。しかも、あの人たち独特の筆記体で。
何で一度目、二度目の状態を知っているのかというと、カナダに送り返されるたびに、返却貨物の状況写真をメールに添付して送ってきてくれていたのです。その意味では誠実な対応ぶりでした。事情も徐々に判ってきました。二度目にはこちらから、Tokyo
JAPAN 以外を ATOK
で打って、ここからここまでをデッドコピーして宛名にしてくださいよ、とメールしましたが、やはりだめでした。日本語 FEP
なんか持ってなかったようです。文字化けしていたんでしょうね。
こうなると三度目は命がけです。二度目のお薦め方式を徹底させました。「〒」も何とかしなくちゃならないのです。日本語の宛名をJPEG画像ファイルで作成して添付したのです。こいつを極力大きくプリントアウトして、貨物のどこでもいいからシールのように貼り付けてくれ、と頼みました。Tokyo,JAPANにさえ来れば何とかなるはずですからね。どうもこれが成功したようです。やっと届きました。フセイン逮捕の翌日のことです。駐イ米軍の苦労が偲ばれました。
もちろん古本屋さんには、直ちに
"I got it! Thank you." と、お礼のメールを打っておきました。記者団を集めて"Ladies and
gentlemen, we got Ganot!" とやりたかったくらいです。一度目の宛名は凄かったですよ。 "xx Bldg
Chiyoda-ku Tokyo,Tokyo zzz-zzzz Japan" でした。zzz-zzzz はもちろん、 zip code
だったのですが、番地だと思ったのでしょう。〒をTokyoにした形跡もあります。番地が省略されてたのは、これが郵便番号に見えたのでしょうか。カナダってどんな国なのか・・知りません。
でもさすが古本です。内扉に当初の所有者と覚しき"A.F.Anderson
1929"のサインがありました。あのころの教科書って、寿命が長かったんですね。
2003/12/15(Mon)
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