[ 北の都から ]
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北都のF先生からメールが来ました。先生は、この春教授に昇任されたばかりの新進気鋭の学者です。もちろんテバより遙かに若い方です。6月ごろから、ある仕事で共同作業状態にあります。テバの粗目の篩いで前処理した玉石混淆的素材を、先生の緻密な頭脳で限外濾過していただいています。
テバはテバなりに、本来業務(雑用とも)があります。昼間は中断ばかりで全然進みません。5時頃から集中できる状況になるのですが、あら悲し、エアコンが6時に切られてしまいます。先生のおられる北都の気候をうらやみつつ、発汗千斗残業です。全てにおいてあちらが有利だ、などと恨んでました。
ところがメールを一読して愕然としました。「木曜日で講義も一段落しました。積み残した仕事をやらなければと思いつつも、現在は呆然としております」とあります。そういえば、先生の方は「教授」になってしまわれていたのでした。日本の教授の雑用の多さは、世界に冠たるものがあります。欧米の比ではありません。
悲惨な境遇です。ようし、今だ。今のうちに出来の悪いヤツをどんどん放り込んでおこう。そうして更に呆然とさせてしまおう。そう思うテバでした。
2004/07/31(Sat)
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