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☆★☆- ホンの幕間 -☆★☆

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[ ぼこっ(凹)な日 ]
ささやかなことなんだけれど、かねてから気になっていたことが片付いた直後、急に凹っとなることがある。ダイエットを諦めた直後のリバウンドを体験したことがある人なら、その前後の体重の急激な変化を頭に浮かべてください。このボコッの深さを「凹度」と呼ぶことにしよう。つまり、

 凹度 = (−1)×[気になっていたことの重さ]×[気にしていた期間の長さ]

ということになる。マイナスというのはもちろん「落ち込み」だからである。単位は(g・sec)、(kg・hr)あるいは(t・日)ということになる。もちろん人により、物事により、(MT・yr)ということもあるだろう。例えば、鬼界ヶ島で都恋しと焦がれ続けていた俊寛僧都である。艱難辛苦の末に辿り着いた有王、彼に再会できた瞬間の僧都の心境こそ、この(メガトン・年)級であろう。あまりの凹度の深さのため、結局「−∞」になってしまったのだが。

さて、この凹をどのように癒すかである。マイナスは物理法則なのだから、改変しようがない。何を気にしていたのかなどのことどもも、今更変えられるものではあるまい。とすると、あとは時間のディメンションだけである。つまり、必要な時間のあいだ、ボーッとしているしかない。「ぼーっ」が質量ゼロでない証拠としては、こんなやり方でも結構立ち直ることである。そうして、

 凹度 + 凸度 = 0

にできれば完治である。この治療法、別名、ポカ休ともいう。ま、明日から頑張ろうか。
2004/06/29(Tue) 晴れ


[ 夜の土 ]
旧国鉄時代の有名なトイレット部長の話から、night soil とか septic tank の話にと移ってき来ました。

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14世紀ころまで、当時ロンドンに次ぐ規模だったノリッジ(Norwich)市では、汚水溜め(cesspool)の night soil を市の城壁の外の農民に売っていたそうです。この運搬作業を市壁の内側でやったのは『「rakers」つまり「gong-fermors」だ』とあります。この作業は当然夜間に行われていましたから、扱われたものが「night soil」です。

問題は、この崇高な業務に従事された方々は一体何者なのかということです。raker は「放蕩者」としか辞書にありません。gong-fermor に至ってはどこを調べても、「取り扱っておりません」状態です。この辺りから、全くの推測の世界に入ります・・・昔フィリピンで聞いた話ですが、夜間外出禁止令(curfew)を破って徘徊していると、軍に拘束され、翌日は罰としてカマボコ兵舎の便所掃除をやらされたそうです。俺は兵営の草むしりで済んだよ、というラッキーな商社マンもいましたっけ。

中世西欧都市は日没の鐘の音とともに城門が閉じられました。大江戸にも木戸がありましたが、大陸国家はもっと警戒が厳しかったわけです。ここに豚を売った金で飲んだくれていて帰り損なった農民がいたとします。当然、チェックに引っかかるわけです。こいつが raker なんじゃないでしょうか。gong-fermor も同一文脈で、「鐘の音に閉じこめられた」連中だと考えると、とりあえず筋が通るのです。

ノルマンがアングロサクソンを「しつけ」ていた当時のことです。close ではなく仏語系の動詞 fermer が使われ、これが英語的な名詞 fermor に変わったとしても不思議はありません。二階のベランダから通りに汚物をぶちまけながら、エジンバラでは Gare de l'eau! とそのまんま、グラスゴーでは少々訛って Gardyloo! と警告を発していたようですから、ありうるのではないでしょうか。

ヘンリー四世戴冠式の祝宴メニューは、フロワサールの年代記に克明に残されているわけですが、ナイトソイルの世界は、かくの如くケンモホロロに扱われているのです。

  .........。。。。。。。。。。oooooooo○○○○○

>「腐敗槽」は変換では出ませんね。
>この言葉は難しい日本語です。
>槽が腐敗しているのでしょうか。
>昔、某大学に「腐敗研究所」がありました。
>あの大学で経理の腐敗が続発しました。
>それで、「応用微生物研究所」に改めました。

  .........。。。。。。。。。。oooooooo○○○○○

うとうとしているうちに、大きな間違いをしていたことに気づきました。「汝ノ知ラザルヲ知レ」、汗顔の至りです。物質循環と資源再利用という大課題のはるか下ではありますが、この天のもとで作業していながら、腐敗槽などという用語を使うべきではありませんでした。客観的には嫌気性分解槽であり、もっと前向きには(社会的有用性の意味を込めて)低酸素発酵槽と呼ぶべきでした。

私たちの先入観としては、

 発酵=好気性分解=安全。有用。

 腐敗=嫌気性分解=危険。不要。

という思いこみがあります。「腐」とか「敗」だからでしょうか。しかしながら、近江の鮒寿司やスウェーデンのニシンのシュール何とかは、完全に嫌気性分解の成果品ですね。しかも個人差はありますが、安全・有用と考えている人も多いことです。むしろ硫化水素やアンモニアの臭いをこそ楽しむ食品なのです。したがって、「腐敗槽汚泥を汲取る」なんて表現は完全な価値観の倒錯です。むしろ、トリュフのような貴重品を扱うように、

 「低酸素発酵槽の最終生成物を採取する」

と訳すべきでした。ここで意味が解らなくなった人間は二十世紀の遺物ですから、もう帰っていただいて結構、ということです。バキュームカーにも変な先入観がありますから、真空ポンプ式資源回収車と改名すべきです。従来からある資源回収車には「騒音式」というカンムリをあげましょう。

嫌気・好気という言葉も酷いですね。元来 aerobic と anaerobic に過ぎなかったのですから、嫌いだとか好きだとか、ホレたハレたの世界とは何の関係もなかったのです。そもそもこの問題の起こりになった腐敗槽の原語である septic tank の septic にも、単に「細菌性の(bacterial)」という普通の意味しかなかったのでした。

ここまでの理論的背景があれば、先代の堤社長も占領軍に丸め込まれれずに済んだことでしょうに。残念でした。
2004/06/27(Sun) 曇り


[ 夜逃げの「誠実」 ]
山の生活の、一見不可思議な側面です。

彼らの生活には、古代ローマのパトローネスとクリエンテスを彷彿とさせる社会的関係が今でもあります。この夜逃げの話は、塩野先生の研究よりもっと細部にわたります。つまり、パトローネス同志の関係、あるいは同じパトローネスを戴くクリエンテス同志の関係にも成り立つのです。このあたりは、古文書にも残されていないはずです。

ある人間が夜逃げをする羽目に陥ったとします。この人がクリエンテス階級だとした方が分かりがよいので、そうしておきます。彼は、同じ階級の仲間に借金を申し込むのです。あるいは、自分のパトローネスに申し込んでも良いのです。普段から情報が行き届いている山の生活ですから、申し込まれた方はピンときます。夜逃げだな、と感づくのです。

ここで金を貸してあげるのが、山に暮らす者のルールなのです。もちろん貸した金は、まず返ってはきません。判っていながら貸さなければなりません。貸さないとどうなるのでしょう。そう、断った人間が「誠実」を欠くとみなされるのです。夜逃げをした人間にはお咎めはありません。咎めようもないわけですけれど。

断った方は、次の日からも同じ共同体で生活しなければなりません。ここで「誠実ではない」と見られるのは致命的なことなのです。村八分になります。ひいては、夜逃げ資金の借金申し入れを断ったために、断った人間が夜逃げすることになります。この村は西鶴の世界ではありません。「金が仇」なのではなく「誠実が味方」なのです。

これは某関西方面のことです。念のため。
2004/06/20(Sun) 晴れ


[ 再々訪問 ]
今週も小菅村に行ってきました。これで三度目です。最後に訪問してから数ヶ月も経つと、何故か気になり出します。「そぞろ神」というもの、誰にでもあるようです。このごろのテバにとっては、小菅村が道祖神になってしまったようです。ついには矢も楯も堪らなくなるのです。人口1,000人余とはいえ、ヒトの村を道楽にしている後ろめたさは若干あります。しかしカーゾン卿に倣って言うなら、

「小菅村はカミソリの刃である。そこには多摩川流域の大都市の、600万住民の生と死の問題がかかっている」

ちょっとオーバーかな。しかし、小菅村の気概はもっと凄いものだろうと愚考します。

いつも村の課長さんにご案内をお願いします。極めて多忙な方なのですが、嬉しいことに、今回も都合をつけてくださいました。リピーターの楽しみは、少しずつ起こっている変化を感得することにあります。小さな菜園が開かれていました。多摩川流域の人たちが借りています。何と、蕎麦まで栽培していました。もちろんお好みなので、豆科の人もいればトウモロコシ一家もあるようです。この畑には勿論、昨年から始まったメイド・イン・コスゲのオガ粉コンポストが土壌改良材として使われています。

総員4名でお邪魔したのですが、私以外は初の訪問です。三名の初心者はたちまち夢中になってしまいました。統計年鑑を見て興奮するような人間は、よほどの天才か変態です。眼前に生き生きと展開する実物大の人の営みこそ、誰をしも感動させるものです。この三名はテバにとっても必要な触媒なのです。つまり、最初に訪問したときの感動を再現してくれているわけですから、「初心忘ルベカラズ」という意味のカウンターウェイトなのです。ついでに曽良の役割も果たしてもらうのですが。

ヒノキという木は相当自己中な植物で、自分以外の生物の生長を阻害する物質(オイル)を分泌します。間伐材をそのまま利用するならこれは利点なのでしょうが、これをオガ粉にしてコンポスト化しようとすると、頑強に抵抗するのです。なお、小菅ではオガクズとは呼びません。資源なのですから「オガ粉」なのです。そこでこのオイルを抽出する装置が造られました。往古、イスラム教徒がバラの花弁から香水を抽出したやり方です。このオイルが商品化されていました。早速購入しましたが、ビギナー三名も買ってくれました。もう一つ、マイルストーンが置かれたわけです。

いつも日帰りなので、次回は泊まりがけにしようと思っています。小菅の湯にも入りたいし。
2004/06/19(Sat) 晴れ


[ 単語ころがし ]
なんかこんな話ばかりで恐縮です。しかし最近、こんなことしかしていないことも事実です。

今回の問題の単語は privy です。この単語に含まれる意味内容の複雑さは、ケルト、アングロサクソン、ノルマンの複合民族国民でなければ理解できないのでしょう。テバの知識としては、太平洋戦争開戦の責任者としては一・二を争う近衛某が、

   President of the Privy Council

をやっていたことがあるそうです。これを弊国では「枢密院議長」と称します。これがどの程度責任の重いポストか、それは解りません。なんてったって privy なんですから。しかしこの近衛サン、総理大臣になったときの国民的人気はすごかった。現今の、なんてったってアイドル君も羨むような支持率だったらしいですね。そして、世界中が敵国になりました。

19世紀中葉の英国に、エドウィン・チャドウィックという社会改革者が現れます。この人は、最初は誤解され、世間中が敵でした。ディケンズあたりからもボロンチョにけなされます。オリヴァ・ツウィストにも、悪役として登場させられています。あの大作家の代表的作品でけなされたら、とても堪らなかったことだと思います。永久に名を残しますからね。

どうも救貧院というものが監獄みたいだったらしく、この設計をチャドウィックがやらせたと、世間に誤解されたようです。しかしディケンズは最後には非を認めます。ある人がチャドウィックの思想・行動について、詳しく説明したそうです。ディケンズは一転し、チャドウィックの公衆衛生改善論等の強固な支持者になります。真剣に闘う男達の時代でした。

ヴィクトリア女王陛下が統治する英国政府も、チャドウィックの勧告を受け入れることにしました。その結果、大いなる成果をあげたようです。労働者階級の死亡率が劇的に低下したようです。ここである人間が登場し、ヴィクトリアにその成果を報告するのです。テバが受け取った原稿では、「屋外便所協議会の医療官(女王の顧問)」となっていました。

そうです、本当は枢密院の医務官なのです・・・しかし、これは privy なんていうものをそんな風に使う英国人の責任だと思います。実際、本来の意味は「後架」なんですからね。これを王室のプライベートセクター(勝手向き)の意味に転用し、最後には枢密院にまで昇格させたようなのです。エリザベス一世は、本来の privy のことを necessary と呼んでいたようです。上品ですね。

ところで日本にも宮○庁というものがありますが、ここは皇室の勝手向きのことをやっているはずです。それならいっそ「勝手庁」としたらわかりがよいのですね。勝手長官とか勝手大夫、わかりよいですね。
2004/06/13(Sun) 晴れ


[ PMC ]
サニテーションの脳トレにでもとブラウズしていたら、とんでもないブラックユーモアに当たってしまいました。3月にファルージャでテロにあった米国人4人が Private Military Company という、傭兵を企業化した会社の契約戦士だったことは知っていましたが、その企業名が Blackwater Security Consulting だったというのです。仰天してしまいました。海軍特殊部隊 SEALS・OBが創設した警備会社のようですが。

サニテーションでは、持続可能性を高めるための方策として「分離」と「分散」を重視する方向を模索しています。分離のためのコンセプトとして、量子力学に遅れることン十年、「水の色分け」が提案され、常識化しつつあります。

 飲用可能な真水      ホワイトウォーター

 水洗を除いた雑排水    グレイウォーター
 屎尿を水洗したもの    ブラウンウォーター
 尿            イエローウォーター
 屎            ブラックウォーター

これには水の再利用や資源の循環へと繋ぐ意図もあります。たとえば、イエローウォーターは燐の宝庫です。燐は、すでにUSAでは戦略物資に指定され、輸出に許可を要するようになっています。日本は主に中国から輸入しているようですが、あの超大国がその価値に気付くこと遅かれと祈るのみです。

当然、水の使用量も抑えるでしょうし、排水処理も簡単になるでしょう。大規模・高価な装置型下水道のサービスは、世界人口の1/10〜1/6に普及したところで頭打ちになって久しいのです。世界一美しいという詩を語る人々で満ち溢れたあのベンガル地域の死亡原因第一位は、多分今でも水系伝染病(下痢等)のはずです。

それにしても、SEAL 崩れの戦争の犬たちは blackwater のこのような使われ方を知っていたのでしょうか。知っていながらこんな名称にしたのなら、凄い。しかし、「くそ」を護衛するために落命した4人の方々には、相当な報酬・保険の約束もあったのでしょうが、何とも、申しあげる言葉すらありません・・・
2004/06/06(Sun) 晴れ


[ トロイ ]
「トロイの物語」つまり「イリアス」が映画になったそうです。ただの剣闘劇だとか神々の不在だとかの議論を呼んでいるそうだ。もともとハリウッド(なんでしょね、きっと)の作品なのだから、邪教異教の神々なんか十把一絡げなんだろうし、いずれにせよ、銀行印から訂正印まで「USA」であることがグローバルなんでしょう。プロレス映画の超豪華古代衣装版と思えばよいのだ。

それよりも、カサンドラのこと。カサンドラは戦利品としてアガメムノンによってミケナイに連れ帰られる。このアガメムノンてのが強欲・非情の王様で、教科書に載るほどの強盛を誇ったミケーネ文明が滅亡した理由の象徴とされていることは有名。イーリアスのアキレウスの怒りの原因にもなった男だ。こんなヤツを総大将にしたのだから、この多国籍軍の正体もよく解るというもの。

それよりもカッサンドラのこと。ギリシア多国籍略奪軍が残した木馬は怪しいと予言した。しかし、アポロンの呪いのために、彼女は常に正しく予言するのだが、常に信じられないという運命にあった。テバの私見だが、イリオン(トロイ人)がどんなに馬鹿でも、こんないい加減な木馬を城内に引き入れることはないと思う。これは多分、トロイの城壁の下にギリシア側が掘った坑道の象徴です。

それよりも、カサンドラのこと。アラン・アトキンソンの著作を翻訳した「カサンドラのジレンマ」が半年ほど前に出た。彼女にとっての全世界だったイリオス(トロイ)の破滅を予言したカサンドラは、今日の地球の破滅を予言する人々なのだろうか? 誰も信じないために破滅してしまうとすると予言は当たることになる。皆が信じて破滅が回避されればカサンドラは嘘つきになってしまう。

たとえばCO2。アメリカは京都議定書を脱退したままだ。多少値上がりしたとはいえ、1ガロン2ドルという超廉価なガソリンを使って、脳天気な戦争を続け、脳天気な映画を制作している。アガメムノーン大統領だけが、やたらに強気だ。
2004/06/05(Sat) 晴れ


[ 集団登校 ]
テバが惰眠をむさぼる部屋(つまり寝所)の真下が、近所の小学校の集団登校集合地点になっています。いやはや、にぎやかなことです。もちろん何をそんなに議論しているのか、全くわかりません。大体20人ぐらいで、集合時間の5分間ぐらいを、ワイワイ・ピーピーとやっています。話題がそんなにあることすら不思議なのですが、途切れることがありません。これでも一応、小学校低学年なりに、言論の府ということなのでしょう。

誰かリーダーが引率を始めたようです。登校ですね。横になって聞いているだけなので、単に、この喧噪が移動を開始し、遠ざかっていくということなのですが。

数十年前、自分もそうだったのでしょうか。しかし何も思い出せません。でもきっと、楽しかったのだろうな、・・・そんな気がしないでもありません。さあ、起床です。
2004/06/04(Fri) 晴れ


[ 裁判員について : 返信 ]
石井研堂の明治事物起源の「法務部」には、「陪審員なり損ねの記」というのがあります。自らが陪審員候補に選ばれ、抽選段階で破れた顛末です。昭和4年冒頭という、この国にこの制度が導入された直後の出来事らしく、勇んで行っていただけに残念無念の心境だったようです。好奇心のカタマリみたいな福島県人ですから、その悔しさが忍ばれます。空振りの約半日の日当として2円50銭也を支給されたようです。

かねてより、これは「明治事物」としてはルール違反的記事だと思いつつも、研堂翁の日常や人となりが良く伺われる面もあり、許していたのです。最近裁判員の話題が良くでますが、その度にこのエピソードを思い出します。当時の地裁食堂の話もあります。それにしても「員」とは何でしょう。要員とか員数とかのイメージで、何かコバカにされているような感じがぬぐえません。指揮するのは「官員」様なのですからね。

古ゲルマンでは、戦士の資格を有する成人男性すべてが陪審員だったそうです。陪審員制度の究極はこれだと思います。IT技術の進歩を誇る社会なら、納税者(かな?)全員による電子式即時審決も可能だと思うのです。現に参議院では、既に、牛歩戦術は過去の遺物になっています。たとえ誤審があっても、全員が加害者になるのですから、誰も非難・糾弾はされません。たとえばあのグルの場合なら、

 @ 無罪
 A 死刑
 B よくわからない
 C どちらでもよい

程度の選択肢は用意すべきでしょうが、いずれにせよ逮捕の翌日に審決できます。

だいたい、近代刑法は自己救済権を否定し、国家権力がこれを代替する、の原理かなんからしいのですが、大概、被害者及びその関係者は納得していませんね。今でも「こんな判決なら、加害者を自分の手で絞め殺してやりたい」という結末になることが多いようです。逆にヤーサンの世界では「殺し三年、ハク一生」がまかり通っているそうです。

研堂翁の出費は円タクが往復で2円です。50銭しか手元に残りません。待合室代わりにされた食堂のメニューと比較しましょう。東洋軒の洋食で、朝食1円、昼食1円20銭、夕食1円50銭でした。円タクという贅沢をすると、赤字になる程度の日当ですね。研堂翁の記録には昼食を摂った話はありません。帰宅して遅い昼食を召し上がったのでしょう。
2004/06/03(Thr) 晴れ

My Diary Version 1.21
[ 管理者:テバ 著作:じゃわ 画像:牛飼い ]