☆★☆- ホンの幕間 -☆★☆

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[ 縁なき世界の頭痛用語 ]
H大臣の奥様のお母様がご逝去された、という訃報が流れていました。そのお名前はというと、「コ川○子」様と申し上げます。凄いですね。通夜祭、葬場祭という言い方も初めてでしたが、その場所こそ、あの菩提寺の総本家みたいな寛永寺は輪王殿でありました。さすがです。喪主も、当然ながら、「コ川慶○」様です。

初めて見る文字ばかり躍ってましたが、ここに「ご丈母様」という言葉がありました。男から見て、連れ合いの父親を「岳父」、母親を「丈母」というそうです。義父とか義母というのは、明治以降の平民用語だったのかな・・・などとひがみつつも、何か変ですよね。この使い方は。例えば「ご岳父様」というかどうかです。

「私の岳父は帝国陸軍大将でありましたが・・・」という使い方がある以上、これは敬語にはならないんじゃないでしょうか。自分で使うなら「私の丈母は・・・の連枝でありまして・・・」、で良いのでしょうが、「○○先生のご丈母様は・・・のご連枝であられまして・・・」は、やはり何か座りが悪いのです。う〜ン、頭が痛い。
2003/05/30(Fri) 晴れ


[ 落首あそび ]
 
 このごろ ○○に 流行(はや)るもの
 漂流 自己中 自己崩壊

何んといったらいいんでしょうか。働く人の権利の擁護という観点から始まったんだと思いますが、法律まで作って、人材派遣業とかいう世界が開けましたよね。これは誰のためだったのでしょうか。ま、これで政治献金を受けた人もいますが、まさか、そのためではなかったのでしょうけど。また一人、そのスジの方が辞めていきました。来たときのウリは凄かったですよ。

女「雑誌の編集でしょう。おまかせください。こんな仕事は、昔も、ちょちょいのちょいでこなしてましたのよ。オーホッホッホッ」

これは、今にして思えば、自己中段階でした。当然の如く、次の段階は、たった三ヶ月後の今日ですが、

女「持病の喘息が悪化したので、辞めさせていただきます」

でもね、なら、目の前で吸ってるタバコ、それこそ即、止めろよオイって言いたいんですけどね。すでに、自己崩壊段階ですね。次の仕事はどうするのか、と尋ねてみると、

女「わたくし向きの仕事は幾らでもありますから」

これで漂流段階です。何度目の漂流なのかな?
2003/05/29(Thr) 晴れ


[ 一日のバックアップ ]
一日の終わりの頃あい、PCの中身をバックアップします。このごろは、バッチファイルが使えるまで進化してきました。きわめて簡単です。サクッ、サクッ、という感じです。HDDの中身を消しちゃって青くなっていた猿人時代が、むしろ懐かしいぐらいです。同期方式ですから、今時のCD−RWなら、なかなか満杯にまで行きません。最後に更新されたファイルの一覧が表示されます。このフリーソフト、なかなか至れり尽くせりです。

更新ファイルの数で、その日のパソへの奉仕具合がわかりますよね。数個、これはほとんど何もしなかった日です。10個弱、まあ、標準ですね。30個以上、こんな日は、ほとんどキーボードばかりやっていた日ということになります。こんなに沢山のファイルが更新されたんだ、って、誰かを呼んできて、見せて、自分の勤労ぶりを自慢したくなるほどです。でもきっと、「バカ」と思われるのがオチですから、自分を褒めてあげるだけです。

それにしても、随分サボッていたなあ・・・このテバランド・・・
2003/05/27(Tue) 曇り


[ バグダッドの青空スークから ]
やはりバーゲンセールが始まったようです。入手経路不明の数々の物品が展示されてました。アサルトライフルから、ガラスが無くなったアルミサッシまで。衛星放送用のパラボラアンテナから、使途不明の医薬品まで。あらゆる(いわゆる)掠奪物資が並べられ、売られているようです。高級絨毯とか博物館級の美術品はありませんでしたが、これらは当然、屋内で取引されているのでしょうね。

改革があったのだから、成長があるはずです。某極東のぬるま湯国家群のように、お題目だけ唱えて、現実はデフレや飢饉やサーズに苦しむ人民のみ、といったような不始末はあり得ないのです。あの青空のスークにこそ、活力を感じませんか? 法と秩序といったようなお為ごかしはないのです。だって、法だって秩序だって誰のためにあるのでしょう。為政者(あるいは権力者)のためではないのです。

主権だってそうです。拉致された自国民を救えないような主権だったら、どなたかが閣僚会議で偉そうにするための、デコレーションにすぎないのですからね。掠奪あるいは劫略、これこそは、人々をして奮い立たせる原動力でありました。古代ローマの執政官あるいは将軍は、このコントロールに意を用いたのでした。兵士一人あたり、銀1セステルティウスまで、とか、ルールを与えていました。

これを青天井にしてしまうと、まさに、兵は凶器になります。逆に、掠すれば即ち死罪とすれば、蜀漢の孔明的ジリ貧道です。適度の制約があればこそ、「用兵は可」ともなり得たのです。右に振れても左傾化しても、為政者はお好きなように、です。人民のバランス(平衡)感覚はそれほどヤワじゃありません。人民は猿かも知れませんが、大統領も総理大臣も軍事委員長も、所詮サルのなれの果てなんです。
2003/05/10(Sat) 晴れ


[ 言葉と文明、そして帝国 ]
言葉は文明の基本的ツールとされています。ある文明には固有の言葉が必ずあり、その言葉さえ自由に使えるならば、文明の一員として受け入れてもらえるからです。これは、この国独特の存在である「ガイジン」についても同様です。日本人より日本語に堪能なガイジンは、日本の文明、ひいては日本の文化に、平均的な日本人より通じているとみなされます。

ハイネは、古代ローマ帝国興隆の原動力は、古代ローマ人の使っていた言葉にあるとしています。即ち、彼らは日常語としてラテン語を使っていたからというのでした。その後のヨーロッパの諸民族は、あの難解なラテン語を外国語として学習しなければならなかった。したがって、例外なく、世界帝国を建設するほどのエネルギーが残らなかった、というものです。

もっともこれは、少々難解な論理(ロジック)なのです。彼らの日常語が、ラテン語として、彼らの帝国の日常語になった、というのが正確ですが、ともあれ、厳密で、無味乾燥な言葉が西の帝国の公用語になりました。東の帝国はどうでしょう? ここでは現在まで残る唯一の象形文字が、最初の公用語になっています。これも歴史のいたずらと言うべきでしょう。

そして21世紀の世界帝国は? ここでは相当ハイブリッドな言語が、公用語になろうとしているようです。
2003/05/03(Sat) 晴れ