[ 悪の枢軸 ] |
「悪の枢軸」問題も一段落したらしいので、あのジュニアの英語の検証でもしてみましょう。大体が Axis
of Evil とか Evil-axis
とかじゃ、何のことか判らないというのが、言語学的常識ですよね。これは、目の前の人間に向かって、ただただ、「馬鹿」だとか「人非人」だとか言っているのと同じで、プロレスのプロボケイションと一緒です。要するに、無意味ですね。相手を怒らせる、あるいは、味方を興奮させる、ひとえにそれだけのための発言です。
それでは、大々先輩の「悪の帝国」はどうだったのでしょう。Evil
Empire
ですね。これは一応、意味が通っています。さすが元ハリウッドスターです。せりふには気を配っていますか。さすがに、スターウォーズを実践した大統領だけのことではあります。しかし、悪の帝国があるのなら「善の帝国」もあるのでしょうか。これは、アルツ・レーガンもそこまでは考えていなかった、というのが本当のところでしょうね。「帝国には、善も悪もなかりけり」です。
帝王学というものがありますが、この学問は何の価値観も有していないこと、これが唯一の特徴のようです。単に、雑多な人民、民族、階級を、あるがまま、ゆくがままに統治するための方法論にすぎないということのようです。秦の始皇帝が学んだものこそこれであり、カエサルが辿りつきそうになったものもそれであったようです。価値観がないというのも言い過ぎかもしれませんが、要するに、非戦・平和のための統治の学問が帝王学であったようです。
ジュニアは、父親と同様な戦争を起こすために、「悪の・・」と発言したのでしたから、決して帝王の学を持ってはいなかったのです。以上論証終わり、です。
2003/04/28(Mon)
|
|