[ 鮎のつくし過ぎ ] |
Kさんとの昼食です。このごろは、この方、Kさんと飲食を共にすることが多いのです。なんでかねぇ〜?
そうかぁ〜、職場が一緒だからかなぁ〜。職場が一緒だと、飲食を一緒することも多くなる・・・、こういうあたりのことは、国際的にはどうなっているんだろかねぇ〜?
特に国連の人権委員会の見解を聞きたいサー。ここまでくると、簡単に言えば、職場ではなくて食場よ〜、いっそのこと、職業ではなくて食業、ということになってしまうんかねぇ〜?
で、今回はKさんのたってのご希望で、鮎尽くしということになりました。場所は錦川は錦帯橋の近所です。最初に出たのが仔持ち鮎の「甘露煮」です。これには出鼻をくじかれました。季節無関係料理ですからね。いつ獲れたモノやら、とりあえず横に置いときましょね。次にやっと「背ごし」です。でも、当店の鮎は大きいんですね。品数が多すぎると困る事情もあり、最小のコースを頼んだのですが、それでも一匹一匹がこんなに大きいとは。調子が狂います。大きさ自慢げのおバァに聞いてみると、やはり錦川のものじゃないんですね。佐波川あたりのものらしい。ポツポツとつつき出していると、Kさん、鮎は淡水魚だから、生食の場合、寄生虫の問題がある、という話を始めます。どうも、どうも、です。男二人だとそんな話題になるんですかね。
次に定番ですが、やはり生食の「つくり」が来ます。ただ、この段階では、Kさんの講義は、その寄生虫問題を回避する方法にまで話が進んでいます。本日は正しく調理されているようなので、内心ホッとしました。それにしても佐波川の鮎は大きい。朝食もしっかり食べてますが、あれは朝の7時ごろ、現在11時を多少まわったところです。いろんな都合でこんな時間に昼食となってしまいました。お昼ということで、ノン・アルコールです。冷えた麦茶がお供です。そして、やっと「塩焼き」、寄生虫方面からの脱出です。Kさんは器用に骨を抜きます。綺麗に抜けたので「やはり天然物だ!」と感動してます。テバは吉野流ですから、多少大振りでも構わん、アタマからシッポまでボリボリとやります。お皿を下げにきたおバァにも感心されました。
あの甘露煮は、まだ無視されています。今度は「フライ」が届きました。グルメとしては小さな声で言いますが、鮎のフライは結構いけます。もちろん、勿体ないことを、とは思うのですが、結構いけます。麦茶に少しアルコールを足したい感じにはなるんですが。いよいよ、最期の一品、これは生涯初見でした。おバァは味噌焼きと呼んでましたが、むしろ「鮎田楽」です。鮎と豆腐とネギ(!)に、山椒の利いた味噌をかけてホイル焼きしたものです。美味しかったですよ。もう許容限界を超えようとするお腹を励まします。朝食を後悔しつつ。そして「鮎釜飯」、駄目押しです。これはお味をみる程度になります。時刻は正午。甘露煮はついにパス。大量の「もったいない」を残して昼食会終了です。やっぱり2時間以上はかかりますよね、本来はさ〜。
夕方、道路状況等が順調で、広島空港には、フライトの2時間以上も前に到着。Kさんに、言います。
テ「ここに、あの鮎の続きがあればよかったですね」
Kさん、苦笑い。(次は、狩野川の鮎尽くしの番かな?)
そうそう、もう一品ありました。背ごし、つくりで寄生虫問題をはらんでいた胸ビレ、これが唐揚げされて後刻登場しました。鮎の「煎餅」です。
2002/07/29(Mon)
|
|