[ 琉球鮎 ] |
「リュウキュウアユを蘇生させる会」東京支部という団体に組み込まれてしまいました。去る金曜日、支部会合があったわけですが、この時には、会長格のK先生の特別講演を聴く機会が与えられました。
リュウキュウアユといっても、おなじみでない方も多いと思いますが、約100万年ほど前に内地の鮎と分化した、いわゆる別亜種に属する鮎のようです。両亜種の棲息境界線は、種子島・屋久島と奄美大島の間にあるようです。で、どーして「蘇生」なのかというと、沖縄本島では、1978年に最期の一個体が確認されて以来、誰も見かけなくなったということのようですね。異説はありますけれど。この四半世紀、胸を痛めていた人たちが、この会を発足する原動力になったとのことです。
現在は、奄美大島の鮎を持ってきて、本島の河川に放流する活動を中心にやっているようですが、こうした蘇生・復元の方法の注意点・限界などを含め、K先生のお話を頂いたわけです。河川はもちろんですが、鮎のように、海と河川上流部を往復する魚にとっては、森も海も大切なわけで、「森が消えれば海も死ぬ」と言われるほど切迫した現今の環境からすると、とても楽観などしていられない状況なのですね。内地に比べれば、多少保全されているとはいえ、所詮、小さな島々なのです。
小さな会員証バッヂを貰いました。
2002/06/30(Sun)
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