<テバコラ 第9話>


☆一富士、二鷹、三ナスダ(超手抜きコラム)☆

(1999/11/17)



〔敗戦、そしてゼロからのスタート〕

〔ベビーロケットとIGY〕

〔高度100kmを目指して〕

〔ロックーンの失敗〕

 それでもまだ、高度100kmは遠い。

そこで新たな打上げ方法として試みられたのが、ロックーンという方法だった。

気球にロケットを吊るし、ある程度の高度を気球で稼いでから上空でロケットを発射する方法だ。

しかし、突風に気球があおられてロケットが地面に激突、暴発する事故が発生。

基礎研究に時間がかかることが明らかになった。IGYは、すぐそこまで迫っていた。

〔そしてカッパ6型(K‐6)の成功〕

〔ロケット史上に残る失敗〕

 IGY(国際地球観測年)への参加を無事に果たした日本の次なる目標は、

人工衛星の打上げであった。課題は2つ。到達高度と打上げ場所だ。

人工衛星打上げのためには、500km、1000kmといった高度を実現させなければならない。

そして到達高度が上がれば、道川海岸から狭い日本海へ向けて打ち上げるのは

危険を伴うこととなる。

2つの課題は密接に関連し、そして大きな壁となって関係者の前に立ちはだかることになる。

 第一の打上げ高度については、順調に実験が進められていた。

しかし1962年5月24日、これまでになかった大事故が発生してしまう。

カッパ8型10号機(K-8-10)が打上げ直後に落下、さらに第2段にも点火して

破片が四散し、付近の集落を巻き込んだ火災が発生したのである。

幸いにも負傷者は出なかったが、住民たちは不安に包まれ、道川での実験は

中止を余儀なくされたのであった。

〔風まかせのロケット〕

〔無理を承知の開発計画〕

〔アメリカからの技術導入〕

〔ロケット新時代の幕開け〕

〔自主技術によるロケットへの夢〕

〔世界に肩を並べたロケット〕

〔大型静止衛星を次々と打上げ〕

〔そして全段国産の道へ〕

〔困難を極めた新エンジンの開発〕

〔熱意とヤル気に支えられて〕

〔技術の粋、H-IIロケット〕

〔世界レベルの能力と信頼性〕

〔日本が担う新たな役割〕

〔低コスト化へのチャレンジ〕

〔H-IIロケット8号機/運輸多目的衛星、打上げ 〕

 H-IIロケット8号機/運輸多目的衛星を11月15日に打ち上げましたが、

第1段エンジンの燃焼の異常停止により衛星の軌道投入に失敗しました。

今回のH-IIロケット8号機の打上げにつきましては、関係者一同万全の態勢で臨

みましたが、このような結果となり、皆様にご迷惑をおかけすることになりましたことを、

深くお詫びいたします。

             (以上、全てNASDAのHPより採録)…改行は筆者

覚えていますよ「ロックーン」。ロックンロールじゃありません。

「ロケット」+「バルーン」から来たナイスなネーミングです。

日本は貧乏だけど智恵はあるんだ、と科学少年に胸を張らせたあれです。

雑誌「子供の科学」にも総天然色の見開き挿絵、グラビアで何度も登場しました。

でも、そうか、失敗していたのか。そう言えば、その後見たことないもんな。

確かに風まかせといえば、風まかせですね。う〜ん。

でも失敗にめげなかったからこそ今日があるのだ。がんばれナスダ!明日がある!!

ところで、H-IIロケットを「エイチ・に」と呼ぶのはどうかな。

これが車だったら、絶対「エイチ・ツー」でなきゃ売れないぞ。

水の分子を「エイチ・に・オー」と読んだの聞いたことないぞ。

H-IIロケットも、あまりの格好悪さに「ぐれてやる〜」と思ったかもしれない。

それにしても、こんな時こそお茶の水博士や糸川博士がいてくれたらなー。

(あ、それから、天馬博士もね)

              (原註) IGY:確か、「宗谷」もそうやった。