<テバコラ 第2話>


☆サンダー・ダンス☆ 1999/08/24(Tue)


久しぶりに男性的な雷を伴う「あらし」が関東南部をおそっています。

シェイクスピアがテンペストで描写したように、気象は人の心に大きな影響を与えます。

それは何故でしょうか。私が好きなのは初夏の薫風と秋の小春日和ですが、

人間の祖先はそうでもなかったようです。


サンダー・ダンスというものがあります。

これは、今でもチンパンジーの世界で見られるものだということですが、雷が暴れ出すと、

猿の雄(以下、単に「男性」と記す)の中には、近傍の岩など、小高いところに登り、

雷ディスコ風のダンスを始める奴がいるのだそうです。統計によれば、この男性が

子孫を残す確率は大変高いそうです。何となくわかりますね。


周りの女性の気持ちになってみましょう。ああ何と頼もしい殿方なんでしょう、

の、あたりから始まって、頼りにするならこの殿方、とか、このような殿方と家庭を

持ってみたい、とか、その他いろいろの感想をお持ちになることでありましょうね。

SMAPならぬFMAPの小生(男性)などは、こんなスタントプレーをやるやつなんて、

と思うのですが、それはある種の「ひ・が・み」ですかね。


ところで、雷というものは高いところに落ちるという特性があります。この万古不変の

ファラデーの原理 (・・;)? が時として作動するのです。

つまり小高いところで踊っているその男性は、お行儀よく地上に伏せたり大きな木の下に

避難している男性より落雷被害に遭いやすいのです。

そーすると……????


Q:サンダー・ダンスに熱中しているこのSMAP風チンパンジーは、

  はたして、子孫繁栄ということになるのでしょうか。

  それとも、哀れ・黒こげになるのでしょうか。

A:ディスコより薫風と小春日和の方が好きなおじさんのつぶやき……

  「やっぱSMAPにはかなわないや(溜息)」