[ かりゆし ] |
このコーナーのタイトルの元にもなっている、「かりゆし」(嘉例吉、嘉利吉)という言葉のことです。目出度い、縁起のよい、幸福な、という風に理解していました。それはそれで間違いではないようで、たとえば
かりゆしぬあしび うちはりてぃからや
ゆぬあきてぃてぃだぬ あがるまでぃん
などの場合は、そのあたりの解釈で十分なようです。
しかし、この言葉には、もう一つ、大変に切ない使われ方があったようです。戦後、荒廃した沖縄から、多くの県民が海外移住していったのですが、そのとき交わす別れの言葉にも使われていたようです。
「ちゃー、かりゆしよー」
もう二度と逢えない……そんな響きが伝わってくるようです。
2001/02/25(Sun)
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