朱鷺の玉手箱 5

  ×Jおじさんの伝説  via ハル 2000/02/25(Fri)



バイクの免許を取ったばかりの頃、名古屋の友人から

伝説の「XJ(ペケジェー)おじさん」の話を聞かされました。

そのおじさんは全身黒ずくめで、名古屋から浜松を高速道路で

往復30分という脅威の伝説を持っているんです。


さて、名古屋の栄って所にJAZZ喫茶がありまして、


友人がその前を通ると店先にXJが。まさかと思って中に入ると、

やはり黒ずくめのおじさん。

すかさず「あの〜XJおじさんですか?」と尋ねると、

彼は何も言わずに立ち上り、さっとこちらを振向いて

「XJ(ペケジェー)」と言ってVサインをして店を出て行ったそうです。

そうして店のマスターの方を見ると、

マスターはウンウンって感じでうなずいていたそうです。


それから名古屋といえばパチンコ! パチンコをしている


黒ずくめの人が居たそうです。もちろん店先にはXJ750。

友人がためらいながらも「あの〜XJおじさんですか?」と尋ねると、

パチスロのスロットが回り出し、7・5・0でとまったそうです。

するとそのXJおじさんは振向きまたも「XJ」と言って

Vサインをしたそうです。そうして再びパチンコを再開したそうです。


それから海でまたXJおじさんに遭遇したそうです。


波打際にたたずむ黒ずくめの男。

近くにはXJが置いてあったそうです。

友人が彼に近づき「あの〜XJおじさんですか?」と尋ねると、

またしても彼は何も言わずに立ち去りました。

しかし、波打際の砂には「XJ」と書いてあったそうです。


またまた今度は、友人が自販機でたばこを買っていると、


背後にバイクが止ったそうです。待たせては悪いと思い

財布を出そうとした時、友人は財布を忘れたのに気が付きました。

仕方なしに後ろの人に譲ろうとすると、その人は何と

黒ずくめのXJおじさん! びっくりして立ち尽くす友人に、

XJおじさんは千円札を渡してくれたそうです。

そうして何も言わず立ち去ったとか。

何と親切な人なんだと思ってお札を見ると、


ナンバーが「XJ0000750V」だったそうです。


最後に、これは作りっぽいのですが、友人がバイクで

19号線を走っているXJおじさんを見つけたそうなんです。

それで信号待ちの時に隣に付けて「XJおじさんですか?」

と尋ねたそうです。けれども彼は無言で、

信号が変ると凄い勢いで走っていってしまったそうです。

しかしマフラーから白い煙・・・

その煙が「XJ」っていう字になっていたそうです。