ABが一定の内径のガラス管、Cが蒸気に対して密なピストンであり、わずかな水がピストンの下にあるとしよう。アルコールランプにより、熱が管の底部に加えられると、水は水蒸気に変換され、ピストンは管の最上部に押し上げられる。ランプを取りのけると、管は冷えてきて、大気圧がピストンを元の位置にまで押し下げる。再び加熱し、取り去る、こうしたことを繰り返すことで、運動は、いつまでも繰り返される。この単純な実験が、蒸気機関の基本原理を生み出す。