こいつは「無定位検流計」と名付けられたようです。astatic galvanometer、つまり自分で立ってられない検流計です。二つの磁針を反対向きにくっつけて、地球の磁場の影響をキャンセルするわけです。感度が良いことはもちろんですが、何よりも電流を定量的に測定する道が拓けたのです。でもやはり、ガルバーニって運がいいんでしょうね。ガルバノメータは20世紀に入っても検流計の普通名詞だったのですから。ミュッセンブルーク教授が悔しがること、悔しがること・・・・