まだ、馬車、当然ですか ……

48ヶが572ヶに等価って、やはり、なんらかの実験をやったうえでの結論でしょね。このへんの、計数根性こそフランク人の特徴でしょうね。その計数はというと、

 572/48=11.91・・・

割り切れません。変ですね。本当に48ヶと572ヶでやったのでしょうか。計数根性というより、体力勝負です。
アークライトもライムライトも今では博物館入りです。ここにあるのはどちらもアークライトです。図の方は精密なメカニズム付きで、電極間隔を一定に保つ工夫をしているようです。実用志向です。それに対し、写真の方は実験室用です。
ところで電極の消耗は大変に速いものでした。そこでついに登場したのが、四連装アークライトです。名付けて「電気ローソク」です。これはロシアで開発されたものですが、サモワールの如き華麗なデザインです。電極四対で8時間ほど輝いたようです。
トムソンとハウストンの特許です。電極間隔を一定に保つために人々はあらん限りの知恵を絞ったようです。一千件を上回る特許申請があったとあります。

「シャント回路」とかいうものを組み込んで、炭素電極側に流れる電流の変化を検知して、電極を動かしたという優れものです。ブリッジ回路みたいなものなのでしょうね。

アーク灯といわずに電灯と呼んでいたことが図面から伺えます。

  ライムライト
    ↓
  アークライト
    ↓
  白熱灯
    ↓
  蛍光灯

思えば遠くまで来たものです。