このような発熱効果は、多少にかかわらず、光の発生を伴う。しかし、最も明るい電気光を得るためには、か焼した炭素の電極を用いる。それらは、最初、接触させられ、強力なガルバーニ型電池の、一方は正の極に、他方は負の極に繋がれる。電極は、突如白熱し、目も眩むばかりの光を放射する。ここで電極をわずかに離してみると、電流は依然として、それらの間を通過する。そして、光は輝くアーチを形成する。ボルタの電弧と呼ばれる。この実験において、陽極に繋がれた電極は消耗していくが、反対の電極は大きくなっていく。したがって、炭素の粒子は、前者から後者に運ばれると結論づけられる。このことは、電極を隔てる空隙があるにもかかわらず、電流が継続する理由を説明する。
電光の強度は強大である。48の小さな電池は572の蝋燭に匹敵する。100の電池による光は、目を眩ませる。600ともなると正視できないことは、太陽が直視できないごとくである。