リターン・ショックは、雷光が起こったところから大変離れたところで、人々や動物が感ずる、荒々しい、しばしば致命的なショックである。(図を見よ)
この現象は、上空の帯電した雲が、その下にある物体に引き起こす、誘電作用によるものである。このような物体は、すべて、雲の電荷の反対側に強く帯電している。このような時に放電がどこかで起こると、雲は電気的な中性に回帰(リターン)する。誘電も瞬時に停止する。誘電作用により帯電していた全ての物体は、瞬時に電気的中性に回帰する。この回帰の「瞬時性」がリターン・ショックを構成する。