電気砲は小さな砲で、電気火花で発射される。
この砲は電気的娯楽として用いられるのみならず、ある重要な化学的事実を実証することに役立つ。−すなわち−、電気火花は化学反応を生起させることができる、ということを。たとえば、水というものは水素と酸素が2対1という割合でできている。さて、これら二つの気体を、この割合で混合し、混合気体の中に電気火花を発生させると、二つの気体は即座に合体し水を形成する。しかのみならず、この組み合わせは、はでな閃光と轟音をともなう。轟音は、混合の瞬間に形成された水蒸気の膨張の力に起因する。図に示された電気砲は、かかる諸原理に基づいて作られているのだ。