電気方形板は、四角いガラスの板である。その全面には、錫箔のほそい帯が、図に示す黒い線のように留められている。帯の一つの端は一次導体につながれており、他端は鎖で接地されている。方形板はガラスの脚で絶縁されている。
起電されると、電気は細い錫箔の中を大地に向け流れる。火花が出ることはない。ところが、錫箔がある点で破壊されると、その点では火花が連続して生じる。大変に近接しているので、連続して光を発する。ここで、ペンナイフを用いて、錫箔をある特定の、例えば花の形状に破壊すると、連続した光はそれらの各点で発光するので、像は、ガラスに光で描いたように見える。どんな形状あるいは文字でもかまわない。暗い部屋で行えば、実験はさらに印象的である。