実験の示すところによれば、物体が起電されると、電気は全て物体の表面に移動し、薄い層に滞留し、絶え間なく逃げようとする。実際に、電気は導体の出口を見つけ次第、逃げ出す。
この事実を示すための種々の実験の中から、クーロンによって行われた初期のものの一つを選んでみよう。彼は、図のように、ガラス棒の上に銅の球を置いた。次に彼は、合わせたときにぴったり最初の球に合う中空の銅の半球を用意した。半球を、中空でない球を覆うようにセットして、彼は装置全体を起電された物体に接触させ、充分に電気を負荷した。
物体から離し、彼は二つの半球を急激に引き離した。各々の半球を電気振り子に近づけることで、どちらも荷電していることがわかった。中空でない球体を同様に試験すると、電気の痕跡は見られなかった。つまり、完全に中性であった。
物体から外殻を引き剥がすことにより、彼は、電気の全ての粒子を取り去った。これにより、電気は、完全に表面にあることを証明した。