束状磁石は、束ねられた一群の磁石である。同一の極が揃うようにされている。
ある場合は図245のような直線的な棒であり、ある場合は本図のような馬蹄形である。
磁石は、そのままにしておくと、短い時間でそのパワーの多くを失う。そこで接極子が用いられる。
接極子とは、軟鉄片であり、二つの極に接触するように置かれる。図のabが接極子である。
接極子への誘導作用により、(磁石の)極は、aを南方性の、bを北方性の極に変化させる。これらの極が磁石ABに反作用して、二つの(磁気)流体が混じり合うことを防ぎ、磁力を保つ。接極子は、時に、「キーパー」と呼ばれる。