光線Lmが、例えばガラス板のような平坦な面に入射すると、垂線方向に屈折し、mnのように進む。そこで、今度は、最初の屈折と同じだけ垂線から離れる方向no(Lmに平行)に屈折する。二回の屈折で方向は変わらないが、わずかに位置がずれる。かくて、窓越しに見る場合、われわれは、介在するガラスによって変えられることのない方向に物体を見ることになる。