蒸発に与える圧力の影響を示す。曲がったガラス管の短い枝の方は閉じてある。そして水銀が入れられている。少量のエーテルを短い枝の中に入れてやると、忽ち、最上部Bにたまる。常温では、外気圧はエーテルが蒸発することを妨げる。
しかし、112度まで加熱した水の容器に入れてやると、エーテルは蒸気になり、管のABの部分を占める。このときの圧力は、大気圧に水銀ACの重さを加えたものになる。
管を引き抜き、冷ましてやると、エーテルの蒸気は凝結し、Bに現れる。