人体の表面積を、大人の場合、2,000平方インチとすると、人体への圧力は30,000ポンド、すなわち15トンに達する。
次の実験は、人体の皮膚が、その弾力で大気圧に抵抗するための空気やガスを含んでいることを示す。図のようにエアー・ポンプに接続された筒の口に、手をぴったり押しつける。何の不都合もない。しかし、筒から排気を行うと、掌の肉が筒の中に吸い込まれる。それは、大気圧を受けなくなるからである。掌は膨らみ、血液が空隙を通じて流出するようになる。