★熟成の打算★ (2001/01/14) 泡盛はビン詰めされてからも、しぶとく熟成を続けるらしい、ということは既に報告した。 モノの本等によると、タイ米と黒麹菌と水しか使っていないうえに、滅菌工程もないことが 原因らしい。生物学に弱いテバは、熟成の神秘については、この程度の説明で 納得しちゃうのである。生物に詳しい人で、納得できない人は、自分で勝手に調べてね。 もしも何か判ったら、教えてね。 ところで、先日、泡盛のプラスチックの栓(ねじ式)を開けるのに、大変な苦労をしたことが あった。若い力自慢が何人もいたのだが、駄目であった。結局、ライターで暖めて 膨張させる、という例の古典的テクニックを使った。これは、穴あき五円玉を暖めると、 硬貨の周囲ばかりでなく、穴も膨張する、という原理ですね。今年もどこかの中学入試に かならず出ますよ。受験生の皆さん、マーク!マーク! それはさておき、この空前の固い栓について、その時は(飲むのに忙しくもあり) 深く追求しなかった。ところが、台湾坊主のせいで釣行がキャンセルになり、ヒマを 持て余した昼下がり、ふと思い出したのである。そして、あの栓のボトルは、きっと、 夏の最も暑い盛りにビン詰めされ、出荷されたのだと思い至った。五円玉を冷やした 場合に相当する。そうすると、確か「五年古酒」をうたっていたのだが、五年半級の 古酒になっていたはずだ。いや、一昨年の夏だったら…… 以上のことから、クースーは、なるべく田舎の売れていない酒屋で買え、という、 ダ○エーの某会長には想像もつかない結論が出る。ここ十年で初めてのお客さんよ と、おじぃが喜んでいるような店で五年古酒を買えば、確実に十五年古酒なのだ。 このぐらいになると、メーカー希望小売価格に、更に多少のプレミアムを乗せたって お得だ。なにせ、十年を超えると、一年につき千円の値が付くという世界なのだから。 【おじぃ・おばぁ】 これは、れっきとした敬語です。「お」を取ると、呼び捨てになります。 |